
日本人にとってなじみ深い飲み物である「緑茶」。
食事や休憩時間のお供として、昔から私たちの生活に欠かせない存在です。
しかし、「緑茶のカフェイン量や体への影響が気になっている」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、緑茶に含まれるカフェインの量や健康への影響について詳しく解説します。
また、緑茶に豊富に含まれている健康成分もあわせて紹介します。毎日の飲み物を健康的なものに見直したい方はぜひご覧ください。
目次
緑茶のカフェインは多い?少ない?
カフェインが含まれる飲料として代表的なものに、コーヒーがあります。
緑茶のカフェインはコーヒーなど他の飲料と比べて多いのかどうか、意外と知らない方も多いと思います。
以下ではカフェイン含有量と健康への影響についてもわかりやすく解説します。
1日に摂取していいカフェイン量は?
成人が1日に摂取しても問題ないカフェイン量についてご存じでしょうか。
実は日本では、カフェイン摂取量の明確な基準は設けられていません。
その理由は、人によってカフェインの感受性が異なるためです。
しかし、カナダやオーストラリアといった欧米では摂取量の目安が定められており、妊娠中・授乳中の方を除いた健康な成人では「1日400mgまで」とされています。
緑茶は1日何杯まで飲んでいい?
海外の目安である「1日400mgまで」に従った場合、緑茶を含むカフェインの入った飲料を摂取してもいい量は、以下の通りです。
緑茶の種類 | カフェイン含有量 | 1日に飲んでもいい量 |
煎茶・ほうじ茶 | 100mlあたり20mg | 200mⅼのコップで10杯程度まで |
玉露 | 100mlあたり160mg | 200mⅼのコップで1杯程度 |
コーヒー | 100mlあたり60mg | 200mⅼのコップで3.3杯分 |
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_00001.html
煎茶やほうじ茶のカフェイン量はコーヒーよりも少なく、200mⅼ入りのコップでは1日10杯程度まで飲んでも問題ありません。
一方、玉露は春の早い時期に収穫された若い茶葉を使って製造していることから、煎茶などに比べてカフェイン含有量は多くなっています。
体調や体質によってカフェインによる影響は変化するため、飲みすぎには注意しましょう。
カフェイン摂取量に注意すべき人とは
妊娠中・授乳中の方や高齢者、小さなお子さんなどは、カフェインのとりすぎによる健康や胎児への悪影響が表れる可能性があります。 海外では、妊娠中・授乳中の目安摂取量は「1日200mgまで」とされています。 上記の方が緑茶を飲む場合は量に十分注意し、カフェインレス飲料に切り替えることも検討すると良いでしょう。
健康な成人であれば緑茶の摂りすぎは心配しなくてよい
緑茶には一定量のカフェインが含まれますが、一般的な煎茶・ほうじ茶ではコーヒーに比べて3分の1と、含有量が少ないのが特徴です。
「1日400mgまで」の目安量を守っていれば、緑茶によるカフェインのとりすぎが起こることはほとんどないと言えるでしょう。
1日で200mlのカップ5杯程度(カフェイン摂取量に換算すると200mg)を飲んだとしても、健康被害は少ないと考えられます。
緑茶に含まれる健康成分とは
緑茶にはカフェインだけでなく、豊富な健康成分が含まれています。以下では代表的なものを3つご紹介します。
抗酸化作用のあるビタミンC
ビタミンCは体内で発生する活性酸素の働きを抑え、老化・疲労・疾患などを予防する「抗酸化作用」があります。
ウイルスや風邪が広く流行する冬には特にうれしい成分で、免疫細胞の活性化にも良い効果があると言われています。
また、緑茶のビタミンCの量はレモンやいちごなどの果実よりも多いのをご存じでしょうか。
緑茶に含まれるカテキンがビタミンCを保護するため、熱いお湯で緑茶を淹れても成分が破壊されることなく、効率的に体内へ吸収されるという特徴があります。
リラックス効果のあるテアニン
テアニンは副交感神経を優位にし、自律神経を整える効果がある成分です。
忙しい毎日の中でほっと一息つきたいとき、テアニンが豊富な緑茶はぴったりな飲み物なのです。
ストレス軽減や睡眠の質向上にも良いとされ、低温で淹れたお茶に多く含まれる特徴を持つため、水出しの緑茶を飲めばテアニンをより効果的に摂取できます。
抗ウイルス作用のあるカテキン
体内に侵入したウイルスの増殖を抑えるカテキンは、飲むことでのどに付いたウイルスなどを洗い流す効果が期待できる成分です。
高温のお湯で抽出時間を長めにしてお茶を淹れると、通常よりもさらに多くのカテキンを摂取することができます。
またカテキンには血圧を下げたりリラックスを促す効果もあることから、日常的に緑茶を飲むことで、心身ともに健康な体を維持できるでしょう。
健康に良いおすすめの緑茶を紹介
緑茶が健康に良いことは知っていても、「種類がたくさんあってどれを選べばいいかわからない」と迷う方も多いかもしれません。
以下では、茶の庭オンラインで販売中の健康に良いお茶をいくつかご紹介します。
掛川の深蒸し茶
第59回農林水産大臣祭「天皇杯」を受賞した工場のお茶を、静岡の仕上げ技術競技会で優勝した最高金賞受賞茶師が仕上げた、特別な深蒸し掛川茶です。
4月から5月の間に収穫された一番茶の中から、質の良い生葉のみを選別しました。
お茶の栄養成分を豊富に含んでいることに加え、甘みと旨味が強く、濃い味とさっぱりとした後味・さわやかなお茶の香りも楽しめます。
べにふうき茶
べにふうきには、花粉・ハウスダストなどによる目や鼻の不快感を軽減させる「メチル化カテキン」が含まれています。
お茶に溶かすだけで簡単に飲むことができ、渋みの少ない緑茶のような飲み心地が人気を集めています。
アレルギーが気になる季節におすすめのお茶です。
玄米茶
茶の庭の玄米茶は、深蒸し掛川茶に四度炒りした玄米と、抹茶の風味を加えた香ばしさが特徴です。
玄米茶は番茶や煎茶と炒った玄米を半量ずつ混ぜたもので、他の緑茶よりカフェイン・渋みが少なく、お子さんも安心してお飲みいただけるメリットがあります。
健康にうれしい黒豆もミックスし、食事にも甘いものにも合うため、毎日の食卓のお供におすすめです。
まとめ
緑茶にはカフェインが含まれていますが、コーヒーなどに比べると含有率は低く、緑茶によってカフェインをとりすぎる心配はほとんどありません。
また、緑茶はカテキンやテアニン・ビタミンCなどの健康成分を豊富に含み、抗酸化作用やリラックス作用、免疫力の向上など体に嬉しい効果が期待できます。
摂取量に注意しながら緑茶を飲むことで、心身のバランスを整え、健康的な毎日を送る助けとなります。
ぜひご自身の好みやライフスタイルに合わせて緑茶を選び、日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。