お茶のあれこれ

お茶のリラックス効果とは?テアニンで心穏やかな毎日を

2024.10.29

日々のストレスや疲れを癒してくれる、お茶のリラックス効果に注目が集まっています。
お茶に含まれる「テアニン」という成分は、心をゆったりと落ち着かせる効果があります。

この記事では、テアニンの詳しい効果に加え、効率的に摂取できるお茶の淹れ方もご紹介。
日常生活にリラックス習慣を取り入れたい方、心身ともにリフレッシュして穏やかな毎日を送りたい方は、ぜひご覧ください。

リラックス作用があるお茶の成分

「お茶を飲むとなんだかほっとする」と感じたことはありませんか。
それは、お茶が持つリラックス作用のおかげです。
具体的にお茶にどのようなリラックス効果があるのかについて、以下で詳しく解説します。

「テアニン」は副交感神経を優位にする

緑茶のうまみ成分の一つであるテアニンは、脳がリラックス状態の時に出るアルファ波を上昇させる働きがあり、副交感神経を優位にします。

テアニンの効果は緑茶を飲んでから40分ほど持続するため、一息つきたいときの飲み物には緑茶がおすすめです。
またテアニンには、睡眠をサポートする効果もあります。
睡眠とテアニンに関する数々の研究では、テアニンを就寝前に摂取すると、睡眠が安定したり途中で覚醒することなくスッキリと目覚められることがわかっています。 上質な眠りで元気な毎日を過ごしたい方はテアニンを意識してとると良いでしょう。

お茶はストレスの緩和にも効果的

テアニンには、緊張や疲労・不安を和らげる効果があることも報告されています。
脳内でアルファ波が増えることにより、イライラした気分が治まり心が落ち着くのです。
また、緑茶の豊かな香りも気分を落ち着けてくれるため、緊張する場面の前や仕事の休憩時間などは積極的にお茶を飲んで脳を休めることをおすすめします。

お茶によるカフェインの摂りすぎはそれほど心配ない

緑茶でテアニンを摂取したいと考えたとき、「カフェインの摂りすぎになるのでは?」と不安に思う方も多いでしょう。
一般的な煎茶は100gあたりのカフェイン量が20mgほどで、これはコーヒーのおよそ3分の1の量です。
湯飲み1杯が80ccとした場合、摂取するカフェインは16mg程度となります。

成人の1日のカフェイン上限量は400mgですから、よほど飲みすぎない限りカフェインによる悪影響は起こらないと言えます。 加えて、テアニンにはカフェインによる興奮を抑制する作用があるため、就寝前に緑茶を飲んでも眠りを妨げられる心配はないでしょう。

テアニンが効率的に摂取できるお茶の飲み方

湯飲み1杯のお茶から効果的にテアニンを摂取するためには、お茶の淹れ方にコツがあります。
ここではテアニンの作用を高めるお茶の飲み方を紹介します。

水出しで楽しむ

テアニンは、お茶を淹れる際の水温が低いほど多く抽出される成分です。
緑茶によるカフェインの摂取量は少なめとはいえ、やはり気になるという方は水出しがおすすめです。

    水出し緑茶の作り方

  1. 水1リットルに対して、ティースプーン6杯(10~15g程度)の茶葉を用意する
  2. 容器に水と茶葉を入れる
  3. 冷蔵庫で保管し、4~6時間待てば完成

水出しの際は軟水を使うのがおすすめです。
日本の水道水はほとんどが軟水のため、蛇口からそのまま注いで作ることもできます。
もしカルキ臭が気になる場合は、一度沸騰させて冷ましたものを使うか、ミネラルウォーターを選びましょう。

低温のお湯で淹れる

温かいお茶の方がお好きな方は、人肌程度に冷ました40~50℃くらいのお湯でじっくりと淹れると、テアニンが溶け出しやすくなります。 お茶の甘みと旨味を感じながら、緑茶本来の深い味わいを楽しむことができます。

また、ほんのりと温かいお茶はほっと一息つきたいときにぴったりで、寒い冬にもおすすめの飲み方です。

リラックスタイムにおすすめのお茶

テアニンを豊富に含み、リラックスタイムにおすすめのお茶をいくつかピックアップしました。
ぜひ休憩や食事のお供にいかがでしょうか。

掛川の深蒸し茶

深蒸し茶は製造工程で茶葉を蒸す時間を長くすることで、お茶の成分が水やお湯に溶け出しやすいのが特徴です。
そのため、テアニンをはじめとする健康成分を効果的に摂れるとして人気を集めています。

苦みや渋みも少なく飲みやすいことから、甘いものと相性が良いのはもちろん、普段の食事にもよく合い幅広いシーンで楽しめるお茶です。

新緑の息吹を感じる、至福の一杯で日常に小さな贅沢を。
【静岡・掛川茶】初摘み 100g

新茶

新茶とは、その年の最初に収穫された茶葉から作られるお茶です。
1年の中でも5月上旬頃の限られた時期のみ飲むことができる、特別なお茶です。

テアニンは一番茶の中でも若い芽に多く含まれ、新芽の成長に従って減少するため、新茶を飲むと効率的にテアニンを摂取できます。

玉露

玉露は日光を当てずに栽培された茶葉から作るお茶で、テアニンを豊富に含んでいます。
通常の茶葉は光合成によってテアニンがカテキンに変化しますが、玉露は茶葉に光が当たらずカテキンの生成が抑制されており、テアニンが多く残っているのです。
玉露は熱いお湯ではなく、50~60℃ほどのぬるめのお湯で淹れるのがおすすめです。
これにより、玉露特有の香りや風味に加え、テアニンの抽出量もアップします。

一か月近く覆いを被せて栽培した希少品種のお茶を使用
玉露 うららか 40g

まとめ

お茶に含まれるテアニンはリラックス作用があり、日々のストレスを軽減する成分として注目されています。
心を落ち着かせて集中力を高める効果も期待できるため、忙しい現代人にとってほっと一息つける飲み物だと言えるでしょう。

毎日お茶を飲んで少しのリラックス時間を持つと、心身のバランスを健康に保つことにもつながります。
今回の記事で紹介したテアニンの効果やお茶の飲み方が、心穏やかな毎日を過ごすヒントとなれば幸いです。

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