お茶のあれこれ

お茶の適温は何℃?最適な温度と低温・高温抽出の特徴

2023.11.9

リラックスさせてくれる飲み物は沢山ありますが、日本人なら誰でも「お茶」に心落ち着かせてもらったことがあるのではないでしょうか。良い茶葉などを購入したときやもらったとき、できるだけ最高の状態でお茶を楽しみたいですよね。

今回は、お茶を淹れるときの「適温」についてご紹介していきます。

お茶の適温は「茶葉の種類」によって異なる

結論、お茶に適した温度は、茶葉の種類によって異なります。すべての茶葉において同じ温度で淹れれば良いということではなく、茶葉の種類によって適温が異なるため、それぞれの茶葉の適温を知ることが必要です。

それぞれの茶葉の適温は?

それでは、さっそくそれぞれの適温を見ていきましょう。

90℃以上が適温のお茶

90℃以上の高温に適したお茶は、「玄米茶」「ほうじ茶」「番茶」などが挙げられます。お茶は抽出温度が高ければ高いほどカテキンやカフェインなどが多く解け出すため、お茶が持つ渋みや苦みが出やすくなり、番茶など苦みがあるお茶のおいしさが引き立ちます。

70℃~80℃が適温のお茶

70℃~80℃が適温のお茶は、上級煎茶や煎茶、玉緑茶や茎茶、芽茶、抹茶などです。これらのお茶は程よい苦みを感じながら美味しく頂ける温度が70℃~80℃となっています。

90℃以上のお湯を作った場合、一度お湯の容器を別の容器に移すことによって5℃~10℃ほど温度が下がります。一度移してから淹れると、程よい温度になるでしょう。

50℃~60℃が適温のお茶

50℃~60℃で入れるべきお茶は、玉露やかぶせ茶などのアミノ酸などが高いお茶です。アミノ酸含有量が高いお茶は、低温でじっくり時間をかけて旨味を引き出すことで、お茶の旨味成分をしっかり味わうことができるでしょう。

低温抽出の特徴

お茶を淹れるときに低温で抽出する場合の特徴は、旨味や甘味がじっくりと抽出されていくことでお茶の苦みや渋みといったものが抑えられていき、まろやかな味わいになるのが特徴です。

これは、タンニンやカフェインが溶けにくくなり、アミノ酸の主成分であるテアニンが引き立つことでこのような味わいになります。

高温抽出の特徴

一方、高温抽出の特徴は、お茶本来の渋みや苦みといったものがしっかりと味わうことができ、すっきりとした味になるのが特徴です。

高温で抽出することによって、苦みや渋みを感じるタンニンやカフェインが早く溶け出すことで、お茶の渋みや苦みが強くなります。

お茶本来の渋みや香りを楽しみたい方は、高温抽出が良いでしょう。

抽出時間によって味の変化も

お茶は、温度だけではなく、「抽出時間」によって味の変化が起こります。

玉露の場合

玉露のお湯の温度は50℃~60℃くらいと前述しましたが、40℃ほどでも問題なく、低温で時間をかけて抽出することで玉露本来の旨味を引き出してくれます。

じっくりと時間をかけて抽出するのが望ましいため、玉露は2分半程度抽出に時間をかけると良いです。

玉露のまろやかで高級感のある味わいを楽しむことが出来るでしょう。

煎茶の場合

煎茶の場合、お湯の温度は70℃~80℃程度が良いです。

お茶の中でも煎茶は旨味や渋みのバランスが良いと言われており、熱すぎずぬるすぎずの温度が適温となります。バランスが良いお茶だけに、飲む人の好みによって抽出時間が変わってきます。

大体60秒程度で抽出した方が良いのですが、お茶の旨味を強く味わいたいという方は90秒程度と長めに抽出するのがおすすめです。

おいしいお茶は「水」が大事

お茶をおいしくいただくには、お湯の温度や抽出時間だけではなく「水」も大事です。

適した水は「軟水」

日本のお茶に合う水の種類は「軟水」です。軟水の中でも硬度30~80mg/リットルと言われており、硬水よりも軟水の方が適しています。

硬水の場合は苦みや渋みを強く感じるようになり、日本茶には適していません。日本茶を楽しむなら、軟水でお茶を淹れるようにしましょう。

水道水は軟水なので水道水でも問題ありません。

カルキ抜きをしておこう

但し、水道水を利用してお茶を淹れる場合、お茶本来の味わいや香りを楽しむために、カルキ抜きをすることが必要です。

2,3分水道水を沸騰させるか、4~5時間汲み置きしておくことによってカルキ抜きができます。

浄水器を利用されている家庭でも、お茶を入れる場合には沸騰させてから使うことがおすすめです。

茶器は温めておこう

お茶をおいしくいただくには、お湯の温度が大切とお伝えしてきました。お湯の温度は湯飲みなどの容器に移す際に温度が下がってしまいます。

そのため、温度が下がらないように茶器を温めておくようにしましょう。

特にお客様にお出しするお茶の場合には、茶器を温めておくことで美味しいお茶でおもてなしができるでしょう。

まとめ

ここまで、お茶の適温についてご紹介してきました。お茶の適温はお茶の種類によって異なりますので、ぜひ参考にしてください。

お茶の適温がわかると、自宅でも本格的なお茶の味わいを楽しむことができますので、ぜひ試してみてください。

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